はじめまして。
私は,この「教育のチカラ」を運営しています元小学校教員です。20年以上,小学校教員として働いた後,現在は退職して,起業の準備をしています。
私が起業をめざす理由は,学校の算数の授業に困っている子供を助けることです。
これまで,私は,20年以上小学校教員として働いてきました。小学校教員ですから全ての教科を担当してきましたが,その中でも算数教育を専門としてきました。
このように話すと,算数・数学が学生時代から得意だったと思われる方が多いのですが,実はその逆。私は子供のころ,算数が大の苦手で,小学校2年生で全員が覚えなければならない九九も覚えないまま3年生になったような子供でした。当然,高校でも文系を選択し,大学では国語教育を専攻しています。
そんな私が,算数教育を専門にするようになったきっかけは,2002年に公立小学校に赴任したときにお世話になったとても素敵な先輩の先生でした。私が23才のときその先生は40代後半だったので大先輩でしたが,他のどんな先生よりも厳しく,そして温かい先生で,いつも全力で子どもたちにとって分かりやすい算数の授業をつくろうと努力されていました。そんな背中に憧れて,特に算数にこだわって実践を積んできました。実践力が認められて,いくつかの教育賞をいただいたり,教科書執筆をさせていただけるようになりました。また,これまで教科書や書籍の執筆をしたり,公立小学校や教育委員会主催の研修会などで,『先生の先生』として,先生方を対象に,算数授業づくりの講師を務めたりしてきました。
しかし,実践を重ねて得た方法論だけでは,よりよく子供を育てることができないことを感じるようになり,理論と実践を結びつけるために,大学院に通うことにしました。ただでさえ多忙な学校の教員をしながら修士課程・博士課程と大学院での研究を続けるのは簡単ではありませんでしたが,研究の成果が認められ,2025年には,大学院博士号(教育学博士)を取得することができました。その大学院での研究を通して,これまでの自分の算数教育の実践を整理することができ,子供が算数を分かるようになるための具体的なポイントと方法をまとめることができました。
その中で分かったことは,次の2つのことです。
①どんな子供も,その子にあった正しい方法で支援すれば,前よりも算数が分かるようになること
②学校の集団授業では限界があること。民間の学習塾等には,算数教育に特化した専門家が必ずしもいるわけではなく,専門性の高い方法での支援が受けられないこと
算数が分かるようになるためのステップは,子供の個性や,障害等の特性に関係なく同じであると理論的に言われていることを知りました。その子が今いるステップにあう方法で正しく支援すれば,必ず一歩一歩分かるようになります。もちろん,「誰でも〇〇中学校に合格できる」という意味ではありません。前の自分と比べて算数が分かるようになり,自分への自信を持たせることができるようになるということです。一方,その子が今いるステップを正しく把握すること,また次のステップへ誘う適切な方法を選択することについて,高度な算数教育の知識と経験が必要です。残念ながら学校の集団授業では一人一人の状況を把握する時間がとれないのが現状です。また民間の学習塾を調べてみても,たくさんの練習量を経験させる塾,受験用の難問に取り組む塾では,逆にその子供たちに「自分はできない」というマイナスの意識を植え付けてしまい,算数ばかりか生活全般において悪影響がでることも報告されています。民間の個人塾や,家庭教師もありますが,必ずしも算数教育の専門家がいるわけではないため,正しい支援が得られるとは限らないのが現状です。
そこで,この専門性を生かして少しでも多くの子供を救いたいと思い,退職することにしました。これから時間をかけて,具体的なサービス準備し,提供していきたいと考えています。
そのファーストステップとして,このブログを運営していきたいと思っています。ここでは,私のこれまでの研究と実践から見出した子供が算数が分かるようになるために必要な情報を発信していきたいと思います。また,その情報に基づいて実際に子供に算数の支援をしたら,どのように子供が変容したか,過去の具体的なエピソードをご紹介したいと思います。
まだ整理段階ではありますが,できるだけ分かりやすくその方法と,教育的背景を発信することで,お子さんの算数についてご心配されている保護者の方の何かの参考になれば嬉しいと考えています。尚,ご紹介するお子さんの親御さんたちもこの理念に賛同してくださって,掲載のご許可を含めて全面的なご協力をいただいています。
このブログでお伝えする子供が算数を理解する過程や,授業の質を高めるために必要な知識や工夫の一端が,少しでもあなたやあなたのお子様の困り感に役立てば嬉しく思います。
ご感想や,何かお困りごとがある場合は,どうぞお気軽に「CONTACT」からご連絡いただければと思います。大切なお子さんのよりよい成長のためにできることを,一緒に考えていきましょう!
2025年9月13日

