小1算数の難所「時計」の教え方!つまずく3つのポイントと解決策

18回目の「たけちゃんとの時間」へようこそ!

今回のテーマは、算数の学習における大きな山場の一つ、**「時計の読み方」**です。

1年生の算数で、多くのお子さんが「うーん…」と頭を抱えてしまうこの単元。

実は、教え方の「順序」と「視点」を少し変えるだけで、驚くほどスムーズに理解できるようになるんです。

今回は、たけちゃんが実際にどうやって時計をマスターしたのか、そのスモールステップの秘訣を余すところなくお伝えします。


今回の目標:すべての時刻を読めるようにする

以前の単元で、たけちゃんは以下の2つはすでに学習してきています。

  • 長い針が12を指す「4時」(ちょうど)
  • 長い針が6を指す「4時30分」

今回のミッションは、これ以外の中途半端な針の位置も含めて、すべての時刻が読めるようになることです。

マメ知識:時刻と時間の違いって?

本題に入る前に、大人の私たちでも意外と混同しやすい「時刻」と「時間」の違いについて整理しておきましょう。日常会話では同じように使いがちですが、算数の世界では明確に区別されます。

時刻とは

時間の流れの中にある「一点」のことです。

  • (例)「朝 8時 に学校へ行く」「3時 におやつを食べる」
  • イメージ:バス停、待ち合わせのタイミング

時間とは

時刻と時刻の間の「長さ(量)」のことです。

  • (例)「1時間 勉強する」「学校まで 30分 かかる」
  • イメージ:バスに乗っている長さ、砂時計の砂の量

1年生ではまず「時刻(点)」を学び、2年生になってから「時間(量)」を学びます。まずは「今、何時?」を正確に言えることがスタートラインです。


子供たちがつまずく「3つの壁」

時計を読む作業は、大人にとって当たり前でも、子供にとっては非常に複雑な情報の処理が必要です。よくあるつまずきポイントは以下の3つです。

1. 短い針(時)の読み間違い

「8時59分」のように、短い針が限りなく「9」に近い時、つい「9時」と読んでしまう。「8と9の間にあるときは8時」というルールが直感とズレやすいのです。

2. 長い針(分)の変換の難しさ

長い針が数字の「2」を指している時、見たまま「2分」と答えてしまう。「2」という数字を脳内で「10分」に変換しなければなりません。

3. 針の役割の混乱

短い針と長い針、どちらを先に読むのか、どっちがどっちだったか混乱してしまう。

これらをクリアするために、たけちゃんと一緒に実践したステップをご紹介します。


ステップ1:短い針(○時)だけを完璧にする

まずは長い針を無視して、「短い針」だけを読む練習をします。

模型の時計を動かしながら、「○時59分」のような際どい位置にも針を合わせ、正確に読む練習を繰り返しました。

ここで大切なのは、単に正解することよりも「理由」を言語化させることです。

:「どうして?」

たけちゃん:「だって短い針が8と9の間にあるから,8時」

このように、理由が説明できるところまで丁寧に学習します。「次の数字に届くまでは、前の数字の時間」ということの理解を深めるためです。


ステップ2:長い針の読み方を練習する

次は最大の難関、長い針です。

ここで役立つのが、以前学習した「ものさし」の読み方です。

時計は円形ですが、仕組みはものさしと同じ。

  • 1目盛りずつ増える
  • 5目盛りごとに目印がある(数字が書いてある)

たけちゃんには、時計の「1」が「5分」、「2」が「10分」を表すことを、自分で1目盛りずつ数えて調べてもらいました。

💡 おすすめテクニック

教科書や,インターネット上のフリー素材などで時計のイラストをプリントし、子供が調べた「5、10、15…」という数字を直接書き込めるワークシートを作ると効果的です。たけちゃんもこの方法で理解を深めました。


ステップ3:きりのいい時刻だけの練習

「5分、10分…55分、0分」の関係がわかったら、いよいよ実践です。

短い針と組み合わせて読みます。

練習方法:

私が模型を「4時5分」に合わせ、たけちゃんが答える。これをリズムよく繰り返します。

:「4時5分,4時10分,4時15分,…4時55分,5時」

(続けて)「5時5分,5時10分,…」

ここでのポイントは、「18分」のような中途半端な時刻はあえて扱わないこと。まずは、数字が書いてある「5とび」の時刻だけをひたすら練習し、基本の型を体に染み込ませます。

次の段階では、ランダムに出題します。

:「5時15分」

(針を動かして)

:「8時55分」

この日はここまでで終了し、宿題として「数字が書かれた位置の時刻(5分刻み)」の読み方を練習してもらいました。


驚きの結果:教えていない「18分」が読めた!

さて、次の学習の時間。たけちゃんの様子を見て驚きました。

前回取り上げなかった「18分」のような中途半端な時刻も、正しく読めるようになっていたのです。

なぜ読めたのか?

それは、基礎が盤石だったからです。

時計の「3」が「15分」であると分かれば、そこから目盛りを3つ進めるだけで「18分」だと分かります。

中途半端な時刻の練習を急ぐあまり,基本が十分でなければ,結果的に時計の読み方がいつまでも分からない状態になりますので,まず,基本を固めることが大切だと思います。


まとめ

時計の学習は、「難しい」と感じさせないスモールステップが重要です。

  1. 短い針の読み方が分かる
  2. 長い針の読み方が分かる
  3. キリの良い時刻を反復する

この手順でポイントを押さえれば、子供たちにとって難敵である時計も、必ず攻略できます。ぜひ、ご家庭でも試してみてくださいね。


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