「うちの子、今は算数のテストで100点を取れているけれど、学年が上がっても大丈夫かしら?」
そんな漠然とした不安を感じている親御さんは、実はとても多いのです。
低学年のうちは順調だったのに、高学年になった途端に算数が苦手になってしまう……。実はこれ、明確な理由があります。
今回は、算数の基礎を固めつつ、多くの小学生がぶつかる**「10歳の壁」を見据えた最新の学習アプローチ**についてお伝えします。
先日、小学低学年のたけちゃんの14回目の算数教育相談を行いました。
なぜ「10のまとまり」が重要なのか?
今回は、たけちゃんと新しく「100までの数」の学習を行いました。
ここで最も重要になるのが、**「位取り(くらいどり)」**という考え方です。
算数の世界は、**「10個集まったら次の位へ進む(10進位取り記数法)」**というルールで動いています。
たけちゃんは、夏休み前からずっと「10のまとまり」を意識する活動を続けてきました。そのおかげで、今回の学習では,新しく「十の位」「一の位」という新しい算数の用語が出てきたものの,驚くほどスラスラと理解できたのです。
4年生でやってくる「10歳の壁」とは?
「このままの調子でいけば、たけちゃんは3年生までの算数は問題なくクリアできるでしょう。」
そうお母さまにお話ししました。
しかし、それに加えて,「10歳の壁」についてお話しさせていただきました。
計算が得意な子ほど危ない?
小学校4年生頃になると、算数の内容はぐっと変化します。
- 内容が具体的から「抽象的」へ
- 単純計算よりも「論理的な思考力」が求められる
ここで、「それまで計算は速かったのに、急に文章題や図形ができなくなる」というケースが後を絶ちません。それは,計算が速いという分かりやすい部分しか見えておらず,その子が本当に数の概念を理解しているか,また,論理的に考える経験をしているかということが見えていない場合があるからです。
「たけちゃんに,将来の『壁』を乗り越える力を今から育ててあげたい」と想い、私たちは新しい一歩を踏み出すことにしました。
「国語の読解」で算数の論理力を鍛える!?
そこで私たちが取り入れたのは、意外なものでした。
それは、**「国語の文章問題」**です。
「えっ、算数のために国語をやるんですか?」
そう思われるのも無理はありません。
しかし、文章の論理を読み解く経験こそが、論理的思考力(ロジカルシンキング)を育てるための最良のツールなのです。
ただ問題を解くのではなく、「文章がどういう構造になっているか?」を読み解くコツを少しずつ伝えています。
これは、私自身の大学院での研究でも、テーマにしてきた非常に重要な力です。
まとめ:未来の学びを支える「今」の準備
低学年のうちは、どうしても「計算が速いかどうか」といった目に見える成果に目が向きがちです。
しかし、今の時期から,論理的に考える土台を作っておくこと
は今後のその子の成長に大きく関わってきます。
今のうちから強固な基礎となる土台を作っておけば、将来どんなに高い壁が現れても、立派な知性の家を建て続けることができるはずです。


