子どもが言うことを聞かない理由は“関わり方”かも?放任型から権威的スタイルに変える3つの方法

家庭のチカラ

前回に引き続き,子育てのタイプについて深堀してみたいと思います。

子供との接し方に悩まれる方は多いと思います。一般的に,「子育てに正解はない」といわれ,それはある意味正しいのだと思いますが,それだと,我々は,考える手がかりや拠り所がなく,不安になります。

そんな中,心理学者のダイアナ・バウマリンドは、子育ての仕方を4つのスタイルに分類しました。

権威的(Authoritative:民主型、バランス型とも)

権威主義的(Authoritarian:独裁型、厳格型とも)

寛容的(Permissive:消極型、甘やかし型とも)

放任的・無関心(Neglectful/Uninvolved:無関心型とも)

研究から,「①権威的スタイル」が最も望ましいスタイルであることを明らかにしたことは以前のブログでもお伝えしました。

今回も,①以外のスタイルがどうして課題が大きいのかもう少し深堀してみたいと思います。ダメな関わり方を知ることで,理想的な関わり方を考えていただければうれしいです。

今回は,「➃放任的・無関心(Neglectful/Uninvolved:無関心型とも)」です。

以下は、ブログにそのまま貼れる「ビジュアル装飾つき記事」として仕上げています。アイコンや色表現は、WordPressやnote、はてなブログで使えるようにテキストベースの装飾で統一しました(HTML不要)。


🎨【子育て4タイプ】“放任的・無関心”が危険な理由と、今日からできる「権威的スタイル」への第一歩

心理学者ダイアナ・バウマリンドは、子育ての関わり方を次の4つに分類しました。

  • ① 権威的(Authoritative)|民主的・バランス型
  • ② 権威主義的(Authoritarian)|厳格・支配型
  • ③ 寛容的(Permissive)|甘やかし・受け身型
  • ④ 放任的・無関心(Neglectful/Uninvolved)|関心が薄い型

今日は、中でもいちばん問題になりやすい 「④放任的・無関心」 について、
なぜ良くないのか?
そしてどうすれば「①権威的」な関わりに近づけるのか?
家庭でよくある“リアルな例”とともに分かりやすく解説します。


④放任的・無関心がダメな理由

例えば、こんな場面はありませんか?


■ケース①

👦「宿題やったほうがいいかな?」
👩「自分で決めて」
➡ その後は特に声かけなし

→ 子どもは
「本当にどうでもいいの?」
「見てくれていない気がする…」
と受け取ってしまいます。


■ケース②

テレビ・ゲーム・YouTubeの時間が長くても注意なし
➡「怒られない=問題じゃない」と学習してしまう


■ケース③

学校での困りごとを話しても
👩「へぇ〜そうなんだ」
で終わる

➡ 子どもは
「話しても意味ない」
「どうでもいいのかな」
と感じ、やがて話さなくなります。


【なぜダメ?】自己肯定感が育ちにくい

放任的な関わりは、
「あなたは大事な存在」
「あなたの行動には意味がある」

というメッセージを届けにくくします。

その結果、

  • 自分の行動に責任をもてない
  • 自制心が育ちにくい
  • 行動の判断基準が“気分”になりがち
  • 話しても聞いてもらえない感覚が残る

こうした影響が、小学生のうちからじわじわと出てきてしまいます。

💡ではどうする?①権威的スタイルに近づく3つのポイント

「愛情 × 規律」のバランスが鍵

権威的(Authoritative)スタイルは、
“あたたかさ” と “適切なルール” が両立した関わり方です。


①【ルールは“理由つきで”共有する】

「ダメだからダメ」ではなく、「なぜ」を伝える


●実例

ゲームをやめる時間でケンカになりがちな家庭なら…

❌ NG
👩「いいかげんやめなさい!」
✔ OK
👩「目が疲れるし、明日の学校で集中できなくなるよ。」

理由を添えることで、
“コントロールされている感” ではなく
“納得して行動する感覚” が育ちます。


②【子どもの話を“短時間でも”必ず受け止める】

🟨<小見出し背景:黄色>

聞く姿勢こそが「関心」の最大のサイン


●実例

帰宅後の会話
👦「今日ね、〇〇くんとケンカして…」
👩(スマホを置く)「そうだったんだね。どうしたの?」

これはたった30秒のやり取りですが、
“自分は大事にされている”
という土台が作られます。


③【選択肢を与え、最終決定は子どもに任せる】

「任せっぱなし」ではなく「方向づけをした上で選ばせる」


●実例

📚宿題のタイミングを決めるとき
👩「ご飯の前にする? それとも食べてからにする?」
👦「ご飯の前にする!」

➡ 大人が方向を示しつつ
“自分で決めた” という実感が得られます。

ここで大切なことは,「宿題をしない」という選択肢は排除しておくことです。

枠は大人が決めて,その中で選択させるという事がこつです。


📘【まとめ】

「放置」ではなく「関心」 「支配」ではなく「話し合い」


❌ 放任的(無関心)は

子どもが自分の価値や行動基準を掴みにくくなる関わり方。

✔ 権威的スタイルは

  • 子どもの話を受け止め
  • 理由を伝えてルールを共有し
  • 選択肢を示し、主体性を育てる

この“バランス”が最大の特徴です。


🌱今日からできる、小さな一歩

  • 子どもの話を「30秒だけ」手を止めて聞く
  • ルールには“理由”を添える
  • 2つの選択肢から選ばせる

どれか1つでOKです。
小さな積み重ねが、親子関係を大きく変えていきます。

小さな一歩から進めていけるといいですね。


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