テーマは「ひき算の【求差】(きゅうさ)」です。
前回,「求差」の場面の理解に困り感があったたけちゃん。その理解を深める取組をしていきました。
問題
「あかい風船が5こあります。あおい風船が3こあります。あかい風船は、あおい風船より何個多いでしょう?」
イラストを見ながら、たけちゃんはちゃんとブロックを並べて数を再現できました。
ところが! 出てきた答えの式は…
「5-2=3」
「ちがいの数の2」が式の中に入り込んでしまったのです。
会話から見えてきたこと
そこで私は、こんな質問をしてみました。
「多いのは、ブロックの中でどこ?」
するとたけちゃん、すぐに余っている赤い風船の2つを指でさしました。
なるほど! 差の意味そのものはちゃんと理解できているんです。
つまり――
👉 場面の意味は理解できているけれど、それを 式に表す ことに困り感があるのです。
ブロックで“求差”を体感!
そこで、もう一度ブロックを使って説明しました。
まず,赤い風船を表すブロック5こ,青い風船を表すブロック3こを並べてもらいます。
このとき、2列で並べてもらいます。
つぎに,「多いのはいくつ?」ときくと「2こ」と答えます。
ここで,「その2つは,ブロックのどこ?」
とたずねます。たけちゃんは,正しく指でさしました。
「赤い風船と青い風船でセットになっているのはいくつ?」ときくと「3こ」と答えます。
「その3つは,ブロックのどこ?」
とたずねると,ここもたけちゃんは,正しくブロックを指さします。
その上で,「この場面を,式にすると、5-3=2になるんだよ」とブロックを動かしながら教えました。もともとの5こから,セットになった3こを取り除き,2こが見えるように動かしました。
これからのステップ
ただし、この1回で完璧に理解できるわけではありません。
でも大切なのは、まずはブロックの動きで“求差”を体験させること。
その体験と「式」を何度も関連付けることで、
やがて,ひき算の【求残】と【求差】の2つの意味があることを理解できるようになります。
さて、次回はまた新しい挑戦。
たけちゃんの算数の冒険はまだまだ続きます!
お楽しみに😊