たけちゃんの算数成長日記 No.4

たけちゃんの算数成長日記

次は,たけちゃんの演算決定力を調べました。

演算決定力

算数の文章題や問題を解くときには,「足すのかな?」「引くのかな?」「かけるのかな?」「わるのかな?」と,まずどの計算を使うかを決める必要があります。
この「どの計算を使うかを正しく選ぶ力」のことを,「演算決定力」と呼びます。

たとえば、

  • 「りんごが3個あります。もう2個買いました。」→ 足し算を選ぶ。
  • 「りんごが5個あります。2個食べました。」→ 引き算を選ぶ。
  • 「りんごが3個入った袋が4つあります。」→ かけ算を選ぶ。
  • 「りんごが12個あります。3人で同じ数ずつ分けます。」→ わり算を選ぶ。

このように、ただ計算ができるだけでなく、場面に合った計算方法を見つける力が「演算決定力」です。

算数の文章題では、ただ計算ができるだけではなく、「この場合は足すのかな?引くのかな?かけるのかな?わるのかな?」と、状況に合った計算の方法を選ぶことがとても大切です。

この「どの計算を選ぶか考える力」を育てると、次のような良いことがあります。

  • 自分で考える力がつく
    答えの出し方を先生や教科書に頼るのではなく、自分で「こう考えればいい」と見通しを持てるようになります。
  • 文章題が得意になる
    単純な計算練習だけでは文章題に強くなりません。状況を正しく読み取り、計算方法を選べるようになると、文章題にも自信がつきます。
  • 将来の学びにつながる
    中学校以降の数学や理科、さらには生活の中でも「どんな方法で解けばよいか」を考える力が役立ちます。

つまり演算決定力は、単なる計算の速さよりも、「考えて解く算数の力」を育てる土台になります。小学生のうちにしっかり身につけておくことが、算数を楽しく理解し、自信につなげるカギになるのです。

1年生の授業では,見落とされがち

こんなに大切な演算決定力ですが,算数の授業では見落とされがちです。

例えば,1年生の「たし算」の単元の教科書には,

「りんごが 3 こ あります。おかあさんが 2 こ かってきました。あわせて なんこ になりますか。」

という問題がありますが,たし算という単元名で,問題の中に出てくる数字も2つだけしかありません。これでは,子供は何も考えずに,2つの数をたすだけになってしまいます。

このような学習を1年生で続けていると,「演算決定力」が育たず,特に2年生後半からの算数の学習でのつまずきにつながります。

実際に調べてみた

たけちゃんは,1年生なので,「たし算」と「ひき算」のみ学習しています。そこで,この2つの演算決定力について,調べてみました。

次回は,たし算の演算決定力についてお伝えしますね!

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