たけちゃんの算数成長日記 No.11

たけちゃんの算数成長日記

計算カードは遊び道具!?

最近、少しずつ数に興味を持ち始めたたけちゃん。
教育相談の時間では、なんと「計算カード」で夢中になって遊ぶ姿が見られるようになりました。といっても、ただの遊びではなく、“知的な遊び”です。

ある日のこと。
「6-○」の計算カードをやっているとき、「6-5」でちょっと時間がかかっていました。そこで、「6-5」に「1」と答えた後,続けて「8-7」を出しました。たけちゃんは「1」と答えます。

そこで私が「この2つのカードを見て、何か気づいたことある?」と尋ねると――
「順番にならべられる!」と、目を輝かせて答えました。

「じゃあ、ほかにも1になりそうな式ある?」と聞くと、「7-6!」と即答。
そこからはもう止まりません。山の中から「5-4」を見つけ出し、「次は4-3だ!」と大喜び。

「3-2」から「10-9」まで見つけて並べたあとは、なんと白紙のカードに自分で「11-10」と書いて、新しいカードを作り始めました。
さらに「12-11」「13-12」…と2桁の計算カードまで手作り!
「これ、2年生の勉強だよ」と伝えると、満面の笑みでとても誇らしそうでした。

横で見ていたお母様は、驚いた様子でこうおっしゃいました。
「計算カードでこんな表情をするなんて、今まで見たことがありませんでした」

そうなんです。子どもはちょっとしたきっかけで、突然やる気スイッチが入ることがあります。
そのスイッチをどう押してあげるか――教師の専門性が問われるところだと思っています。

たけちゃんが「算数って楽しい!」と思える瞬間をもっと増やせるように、これからも工夫と研究を続けていきたいと思えた瞬間でした。


👉 勉強が「やらされるもの」から,「やりたいもの」に変わるとき、子どもの目がキラキラ輝きます。おうちでも計算カードでできる遊びを,いくつかご紹介しますね。

おうちでもできる!計算カード遊びのアイディア集 🎴✨

  1. 「同じ答え」さがしゲーム
     例えば「答えが1になる式」を全部探して並べてみましょう。お子さんが宝探し気分で取り組めます。
  2. オリジナルカードづくり
     白紙カードに自分で式を書いて、オリジナルの計算カードを作らせてみましょう。自分で作ったカードは特別感があり、やる気アップにつながります。
  3. しりとり方式の計算カード
     「3+2=5」なら、次は「5」を使った式を探す、というルール。遊びながら自然に数のつながりを意識できます。
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