「自分は悪くない!」と怒る子供への対応。将来につながるメタ認知のチカラ


子育てのイライラが「成長の種」に変わる!親子で育むメタ認知

「どうしてうちの子、すぐに人のせいにするの?」 「学校から帰るとイライラしていて、ついぶつかってしまう……」

そんな悩みをお持ちの親御さんは多いはず。実は、日々のちょっとした「振り返り」が、お子さんの将来を支える**「自分を客観視する力(メタ認知)」**を育てる絶好のチャンスなんです。

今日は、たけちゃんのお母さんとの相談風景から、心がふっと軽くなる子育てのヒントをお届けします。


「水が悪い!」は心を守るための防衛本能

進級や新学期。環境の変化は、子どもにとっても大きなストレスです。たけちゃんも、最近少しイライラが激化することもあるようです。

お母さん: 「不器用でうまくいかなかった時に、自分にストレスが来ないように全部『お母さんが悪い』とか。水で濡れたら『水が悪い』って。自分の心を守るためにそうしてるのかなって」

これ、実はとっても健全な反応なんです。自分を責めすぎて心が壊れてしまわないよう、一時的に「外のせい」にしてバランスをとっているのですね。

私: 「本人に何かストレスがあるんかなって受けてあげられているのは、すごくいいなと思います。『水が悪い』なんて本当は思ってないはず。でも、気持ちの行き場がなくて困っているのかもしれませんね」


魔法の時間は「お風呂」と「寝る前」

イライラしている真っ最中に「自分のせいでしょ!」と正論を言っても、火に油を注ぐだけ。大切なのは、**「一旦距離を置いて、落ち着いた後に話すこと」**です。

お母さん: 「大体、晩御飯を食べてお風呂に入ったら落ち着くんですよ。お風呂の時や寝る前が、ポロっと本音を話してくれるタイミングなんです」

この「落ち着いた時間」での会話こそが、教育的に極めて重要な意味を持ちます。

私: 「落ち着いた時に『お母さん、叩かれたら痛かったんだけど、どうしてあんなにしたの?』と伝える。その積み重ねによって、メタ認知できるようになるんです」


算数でも人生でも大切な「メタ認知」の力

教育現場でも重要視される「メタ認知」。簡単に言うと、**「自分の思考や感情を、一歩引いた場所から客観的に把握する力」**のことです。

さっきはどうしてあんなことしたの?と聞いた時に、『お腹が空いててイライラしてたんだ』と、自分で自分を評価する。これがメタ認知です。『今の自分はこう感じているんだな』と客観的に気づくことで、徐々に感情をコントロールできるようになります

お母さんが実践していた「お風呂での振り返り」は、まさにこの力を育てる最高のトレーニングでした。


「いつか自分を責める子になる?」将来への不安について

「今は外のせいにしているけれど、成長して周りが見えるようになった時、逆に自分を責めて自信を失ってしまうのでは……?」 そんな風に、将来の姿を心配して、今の対応に迷ってしまう親御さんもいらっしゃいます。

未来の心配を引き受けすぎないでほしいと思います。まずは今、落ち着いた後に自分の感情を『言語化』させてあげること。その積み重ねが、将来自分を責めるのではなく、自分を正しく評価してコントロールする力に変わります。


💡 明日からの子育てヒント

  • 「外のせい」にしている時は、心が疲れているサイン。
  • 怒鳴り合いになりそうな時は、まず距離を置く。
  • (たけちゃんの場合)お風呂や寝る前の「穏やかな時間」に、さっきの気持ちを言葉にしてみる。

「即効性」を求めなくて大丈夫。毎日の小さな振り返りが、10年後、自分自身を大切にできる大人への糧になると思います。

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