■ 13回目のたけちゃん教育相談
今回のメインは「繰り下がりのあるひき算」。
本来は問題集でコツコツ練習する予定でしたが…実は、授業の冒頭でたけちゃんの様子を見ると、いつもより少し元気がありません。「机に向かうモードじゃないな」と判断し、急きょ 活動的な“計算カード仲間分け”に変更 しました。
■ 活動に変更したのは「遊び」ではありません
計算カードを全部広げ、“同じ答えになるカードを集める” 活動を行いました。
これ、ただの遊びに見えるかもしれません。でも実はとても大事な学習で、専門的には 「式を対象としてみる」 という力につながります。
小学生は「式=答えを出すためのもの」と捉えがちです。
でも中学校からは、式は “関係を表すもの” として扱われることが増えます。
その最初のステップが、今回のような “式そのものに目を向ける経験” なのです。
■ たけちゃん、いつの間にか全力モードに
最初は乗り気でなかったたけちゃん。
ところが仲間分けが始まると…
「あーでもない」
「こーでもない」
と、すっかり夢中!
カードがどんどん並んでいき、気づけば全て正しくそろえていました。
■ そこから出てきた “2つの素敵な気づき”
① 答えに応じてカードの数が減っていく
答えが「9」のカードは8枚、
「8」は7枚、
「7」は6枚…
とひとつずつ減っていくことに気づいたのです。
これは“答えの構造”に自然と目がいっている証拠。素晴らしい観察力です。
② 「答えが1になるカードはない」
これは鋭い!
さらに言えば、たけちゃんは続けて、
「11-10」
「12-11」
と、二けたのひき算で答えが1になる例を2つも考えました。
これは本来2年生の学習内容。でも、思考の流れの中では自然に出てくることがあります。
このように、子どもの学びは学年の線引きと関係なく広がることがあります。
だから、子どもの状態を見ながら,無理がなさそうなときは あえて次の学年の内容にも少し踏み込む ようにしています。
「2年生の勉強なのにできるなんてすごい!」なんて声をかければ、子どもは誇らしい気持ちになりますよね。
■ カード並べを終えて記念撮影
すべて並べ終わったあと、お母さんに写真を撮っていただきました。
最初は乗り気でなかったのに、最後はすっかり達成感のある表情に。

■ オーダーメイド授業だからできる“切り替え”
今回のように、子どもの状態によって
「机で問題集」→「身体と頭を使う活動中心」に切り替える
ことで、むしろ 問題集以上にたくさんの計算を頭の中で行う結果 になりました。
本来,教育ってこのような形が効果的だなと改めて感じた一時間でした。

